顕微鏡レンズ

ディスプレイの画素を個別に評価する

ディスプレイの高解像度化、高密度化に伴い、より小さな発光素子を測定し、光出力や色などの精度を確保する必要性が高まっています。特に、OLED、LED、microLEDなどの発光ディスプレイでは、画素ごとに輝度が異なるため、画素ごとに出力が異なることがあります。このような個々のばらつきは、特に高輝度状態でディスプレイを見たときに、遠くからでも見えるディスプレイの不均一性を引き起こす可能性がある。このような画素ごとの出力のばらつきを測定し、計算し、補正をかけることができる。このように画素の出力が正規化されることで、外観が完全に均一なディスプレイが完成します。この校正は、設計時から引き継ぐことができ、生産工程で使用する基板やデバイスの画素レイアウトに応じた正確な画素出力を確保することができます。

サブピクセルパターンの特性化

画像にあるようなサブピクセルパターンは、非常に高い解像度のシステムと顕微鏡測定が可能な光学系がなければ、その特性を把握することは困難です。顕微鏡レンズは、高解像度画像システムで撮影された画像を5倍または10倍に拡大し、デザインメーカーがサブピクセルのレイアウト、形状、RGBカラーパターンを正確に確認できるようにするものです。このように、非常に小さな空間領域で非常に詳細な情報を得ることができ、光領域間の実質的な分離を伴う個々の素子を適切に画像化することができます。

個々のLEDの特性を把握する

LED（ダイオード光源）の物理的構造は、他の多くのランプ光源よりも複雑です。各エミッター内の材料、機械的、電気的な欠陥により、輝度や色に不具合が生じることがあります。LEDを使用したシステムの性能や、LEDをアレイ状に組み合わせたときの輝度や色の均一性を確保するためには、個々のLEDの評価が重要になる場合があります。

Radiant Microscope Lensは、以下のようなLED単体またはアレイの特性を評価するために使用することができます：

• LEDの均一性
• LEDのエッジコントラスト（ユニフォミティフォールオフ）
• LED間のクロストークの影響（アレイやパネル上の隣接するLEDによる、あるLEDの望ましくない照明）。
• LEDの輝度均一性を示す断面図

LED1個の測定画像（左）とLEDのエッジコントラストを示す断面図（右）、ミリメートル単位で指定した距離で輝度レベルが低下する。結果はTrueTestソフトウェアで表示されます。

ProMetricイメージング輝度計・色彩輝度計に取付可能。

顕微鏡レンズは、RadiantのProMetric Yイメージング輝度計またはProMetricI イメージング色彩輝度計に取り付けるオプションアクセサリーで、安定性を確保するために専用の取り付けアタッチメントを使用して取り付けられます。ProMetricイメージング輝度計・色彩輝度計に直接レンズを取付ければ、トータルソリューションとして、最小限のセットアップ・統合時間、機器、専門知識でディスプレイを測定する最も効率的な手段を提供します。顕微鏡レンズは、輝度や色度の均一性、コントラスト、ムラなど、ディスプレイの全視野を必要とする測定など、追加の測定アプリケーションのために、簡単に取り外して標準レンズと交換することができます。

顕微鏡レンズの主な特長とハイライト

• ディスプレイの輝度や色度を正確かつ確実に測定可能
• 5倍顕微鏡とアドオン2倍テレコンバーター（5倍レンズを10倍レンズに変換します）
• 複数のデータポイントに対応したイメージングで、測定効率をアップ
• 高解像度画像センサーによる細部の拡大表示
• 研究開発や品質保証のために設計された、価値、高性能、柔軟性の組合せ
• 使いやすい測定制御・解析ソフトウェア

すべてのRadiant ProMetricカメラソリューションには、直感的なカメラのセットアップと制御、データ取得、画像解析を提供する強力なソフトウェアスイート、ProMetricソフトウェアが付属します。また、アイソメトリックプロット、断面グラフ、レーダープロット、ビットマップ、CIE色度プロットなど、幅広いデータ解析・表示機能をサポートしています。測定やテストシーケンスのオプションを追加するために、TrueTestソフトウェアは包括的なRadiantディスプレイ測定機能を提供します。